「で、彼の会社の汚職疑惑を突き止め、お前を解放する手立てを計画したわけだ」


「お義父様は・・・」


「あぁ。親父も賛成してくれたよ。もともと美羽との婚約を決めた時点で、美羽のこれまでのことは話していたし、親父も美羽のことは気に入ってたしな」


「そうですか・・・」



お義父様やお義母様がどう思っているのか、不安だったけど、お二人はずっとあたしの見方だったんだ。




「もう疑問はないか?」



安堵した表情の美羽を見て、晴太は尋ねた。



美羽が頷くと、晴太は美羽を抱き寄せた。




「それじゃぁ今夜はもう寝よう。明日も早いからな。これからのことは、また話せばいい」


「はい。お休みなさい」


「あぁ、お休み。美羽」












美羽が眠ったのを確かめ、額にキスを落としてから晴太も目を閉じた。