母、父、姉・・・・・・
最愛の家族を亡くし、人に愛されることも、人を愛することも忘れてしまっていた美羽。
あれから13年の月日が流れ、ようやく見つけた。
愛し愛される気持ちを思い出させてくれたかけがえのない大切な人を。
失った家族を、ようやく手にできる。
しがみつきながら涙を流す美羽を、慈しむように抱き締める晴太。
「あたし、ずっと家族がほしかった。心から信頼できる人がほしかった」
「あぁ」
「だけど、怖かったの。誰にも心を許したくなかった。弱い部分を見せたくなかった。もう、傷つきたくなかったの」
「あぁ」
「でも、晴太さんはどんなあたしでも受けとめてくれた。どんなにあたしが晴太さんを傷つけても、あなたがあたしを傷つけることはなかった」
不器用だけど、一生懸命あたしを想ってくれた。
幸せだった。
「だからこれからは、あたしが晴太さんを幸せにする」
時が止まればいいのに。晴太は本気でそう思ってしまった。
「ありがとう。でも、俺はもう幸せだ。・・・こんなに可愛い奥さんもらえるんだからな」
そう言って、晴太は美羽にキスをした。
最愛の家族を亡くし、人に愛されることも、人を愛することも忘れてしまっていた美羽。
あれから13年の月日が流れ、ようやく見つけた。
愛し愛される気持ちを思い出させてくれたかけがえのない大切な人を。
失った家族を、ようやく手にできる。
しがみつきながら涙を流す美羽を、慈しむように抱き締める晴太。
「あたし、ずっと家族がほしかった。心から信頼できる人がほしかった」
「あぁ」
「だけど、怖かったの。誰にも心を許したくなかった。弱い部分を見せたくなかった。もう、傷つきたくなかったの」
「あぁ」
「でも、晴太さんはどんなあたしでも受けとめてくれた。どんなにあたしが晴太さんを傷つけても、あなたがあたしを傷つけることはなかった」
不器用だけど、一生懸命あたしを想ってくれた。
幸せだった。
「だからこれからは、あたしが晴太さんを幸せにする」
時が止まればいいのに。晴太は本気でそう思ってしまった。
「ありがとう。でも、俺はもう幸せだ。・・・こんなに可愛い奥さんもらえるんだからな」
そう言って、晴太は美羽にキスをした。

