「それじゃぁケーキを食べましょう」



ホールのケーキを切り分け、あたしは晴太さんに渡した。



プレゼントも満足してくれたみたいで良かった。



プレゼントを開けた時の晴太さんのポカーンとした顔はおかしかったけど、あたしが理由を話しているのを優しい顔で聞いてくれているときは、ドキッとしてしまった。



普段はムスッとしたような顔をしているけど、顔立ちは普通にイケメン部類に入るから、ふとしたときの笑顔や優しい顔に、あたしはドキッとしてしまう。



それに、キスをしてくれる時の顔や抱き締めてくれる腕も、優しいんだけどちょっと強い。



不器用だけどとっても優しい晴太さんに、あたしはどんどん惹かれていくんだ。




だけど、この後あたしは大切なことを晴太さんに話さなきゃいけない。



梨奈にも話すこと。



だけど、先に晴太さんに話しておきたかった。



今までのあたしの過去。

そして立てていた計画。



でも今は、あなたのことを愛してること。



あなたなら信頼できる。



あなたと結婚したいこと。