―蒼弥side―
「おーい、ちょっとダルいから寝かせ・・・
って、いねーし。」
保健室のドアを開けながらいう。
んだよ・・・・休ませてもらーと思ったのによ・・・・
ま、いっか。
寝てしまえばこっちのもんなんだしっ!!!
ベッドの隣に行く。
でも、いつも寝ているベッドには誰か寝ていた。
「誰だよ・・・・・俺専用ベッドに寝てるやつ!!
絶対ゆるさねえ」
そういって、顔を覗き込んだ。
「・・・あれ?1年?」
寝ていたやつは、赤いバッジからして1年。
淡い栗色の髪が横でゆるく纏まっている。
少し赤みかかった頬にぎゅっと硬く握った手。
・・・・小動物か、こいつは。
「・・・・しゃーねぇ!!今日は隣で寝るかぁ・・・・」
いつもねている窓側のベッドの隣にもぐりこんだ。
数分後・・・・
誰かが呼びかける声が聞こえる・・・・。
るせーなぁ・・・・
多分、布団であろう抱きしめているものをぎゅっと抱きしめる。
「あのっ!!起きてくださいっ」
ちっ・・・・
るせーんだよ
「・・・・ん・・・・ぅ・・・・誰?」
「こっちが聞きたいくらいですっ」
あー・・・こいつ・・・・さっきの
名前わかんないから小動物でいいや。
小動物じゃん。
何で俺の隣にいるんだ?
あー・・・・

