「あの城島から女盗ったんお前かって、知らん奴らがいっぱい教室まで見に来て、そんで俺の顔見て皆ポッカーンとして帰って行きよんねん。
メッサ恥ずいし」
「あっはは…」
マリアも含めた女子三人は爆笑した。
「お前遊ばれてるぞとか、どないなっとんねんとか、毎日見ず知らずの奴に声掛けられるからな。
こっちが聞きたいし、どないなってんのかは」
悟が口を尖らせたので、マリアがすかさず彼の腕を取り額を押し当てた。
「だってー、悟のことが好きになってんもん」
マリアの甘えた声にパッと悟が耳まで赤く染めた。
(あはは、簡単やな、この子)
(可っ愛い! マリアが夢中になんのちょっと分かる)
動揺した顔を上げて悟が藍に訊いた。
「この人、俺のことおちょくってる?」



