(ええ――――っ?)
(ど、どういうことよ? マリア)
小声で二人が問い詰める。
「ちゃうねん、バイトの人が映画観に行こうって誘ってくれてな、それがたまたますっごい観たかった映画やってん」
(は? アホちゃう? そんなん悟と観たらええやん)
「あ、ほんまやな」
と今頃気付いたかのようにマリアが言った。
(シラこっ! わかっとったやろ?)
(ほんまや、いったい何考えてんのよ)
実は悟には丸聞こえなのだが、藍とユキとは必死に小声でマリアに捲くし立てる。
「嫌や、二人とも悟の味方なん?」
(当たり前やろ! はよ謝り)



