「何か用?」
そのユキや藍をスルーして、悟がマリアにつっけんどんな言葉を放った。
「別に」
不機嫌モードの悟に、マリアも低い声で応戦する。
「あっそ」
そう言うと悟はもう体育館の方へと歩き出し、藍とユキとが慌ててそれを引き留めた。
「待ってよ悟、あんたの携帯バグってんちゃう? 電話もメールも返って来えへんってマリアが気にしてるよ」
「別にバグってへん」
そう答えた悟にマリアが言った。
「バグってんのはあんたやんな。言いたいことがあるんならはっきり言えば? シカトするとか男らしないねん」
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