教室へ戻る廊下を歩きながら、藍もまた悟のことを考えていた。 最後に氷の欠片を彼の口に入れてあげたとき、指に触れた唇が熱くて 胸が…ドキンとした。 全く悟にはいつも驚かされる。 年下だと舐めていると不意に男っぽい荒々しさを見せつけられたり かと思うと、今なんかまるで無防備な赤ちゃんみたいだった。 (困るし…) まさかマリアの彼氏を好きになる訳にはいかない。 それでも藍は、悟が気になって仕方がないのだ。 悟が笑っていると嬉しくなるし、辛そうだと自分も切ない。