藍はハンカチで悟の額の汗を拭き、シートを貼り付けた。
それから冷蔵庫を勝手に開け、製氷皿を取り出しトングでガラガラとやる。
「何してんの?」
「ちっちゃい氷探してんねん。熱があるとき口に入れると気持ちいいから」
そして藍は「あ」と小さな声を発すると、製氷皿を悟のベッドの脇の棚の上に置き、消毒用石鹸で丁寧に手を洗い戻ってきた。
悟のベッドの横にひざまずき、そっと彼の顔を横に向けると
口を指で優しく開けさせ、小さな氷をその中へと滑らせる。
それから藍は濡れてもいいように、枕と彼の口元との間にハンカチを挟んでやった。
「大丈夫やで、悟」
髪を撫で小さな声で囁くと、藍は立ち上がり製氷皿を冷蔵庫に仕舞った。



