「しんどなったらここへ来たらええんやし
そのうちにあんたのそんな気持ちを吹き飛ばしてくれるような優しい男が現れるから、安心して待っとき」
「そうかな…?」
「そうそう」
レイコさんがニッコリと笑うと、藍の中に温かいものが広がっていく。
「そうやんな」
「そうやで、楽しみやろ?」
「…えへへ」
藍が笑った。
それから、レイコさんが手にしている熱冷ましのシートに手を伸ばして言う。
「それ、私が貼る!」
「あはは、男の子怖いんとちゃうの?」
「悟は特別やねん」
「何で?」
「ん? マリアの彼氏やから……かな?」



