「ストップTHEエイズ、やんな」
「そうそう中途半端に貰っても、皆に配る程はないし困るねん」
ウフフ、と藍が笑った。
「悟にあげよ」
キャンペーン用に派手目に包装された試供品を紙袋から三つ取り出すと、彼女は布団をそっと捲り、悟の手のひらにそれを握らせた。
「ウフ、起きたらびっくりするで、悟」
「うわ何持ってんねん俺、みたいな?」
悟の髪をそっと撫でる藍を見て、レイコさんが微笑む。
「熱…上がって来たんとちゃうかな?」
悟の頬がさっきよりも赤みを増したように思えて、藍が不安そうに訊いた。
「ああ、寝てるとちょっと上がるかも」



