わざわざ電車に乗って通っている習い事を棒に振ってまで、藍が自分に付き合おうとしてくれていたことを知り、悟は恥ずかしくなった。
拗ねて悪態をつき、気を遣わせてしまったと思う。
(こんなんやから俺はマリアにガキ扱いされるねんな)
「なぁ悟」
「ん?」
「ほんなら私はもう行くけど、もしももしも、もしもまだマリアを待つ気やったら、ちゃんとメール入れとかなあかんで。
『ここで待ってる』って知らせとかんと、あの子帰ってしまうから」
そう藍は言った。
「悟が待ってるって知ったら、マリア飛んで来るわ」と言ってやりたかったがやめておいた。
下手に期待をさせると余計可哀想だと思う。



