「しょうもなないで、藍はいっつも一番笑ってるやん」 「そう?」 藍が恥ずかしそうに笑った。 「ほんまは家の近所で習ってたんやけど、教室が潰れてしまったから毎週日曜日ミナミまで通ってんねん」 「ふうん」 「悟は卓球部頑張っててエライよな、中学でもやっとったん?」 「うん、他に芸ないし」 自分に向けられた藍の笑顔がとても優しいことに、悟は今やっと気が付いた。