「悟はその子と手を繋いで一緒に帰るねん。隣を歩くその子を見詰めて、優しい顔をして笑いかける」 「……」 「私、そんなん見るの……無理やもん」 微かな…吐息のような声で藍は言った。 「え?」 「諦めようと思ったし、逃げ出したりもしたんやけど… ゴメン、どうしてもどうしても…悟のことが好きになってしまうねん」 目にいっぱい涙を溜めて、藍が悟を見上げた。 悟の顔がみるみる紅潮していく。 「マジで…言ってる?」 藍が小さく頷いた。