「悟は?」 「え?」 「どっか痛くしたん?」 悟が足でも痛めて保健室に来たのかと心配になり、藍は彼を見上げる。 泣いた後で、声がまだ上ずっていて恥ずかしかった。 「…ただのサボリ」 ボソッと悟が答える。 「えー、あかんやん」 藍の泣き顔がふわっと笑顔になった。 「え、ええねん、緩い部活やから」 一瞬言葉に詰まり、それから悟はそう言うと藍の目の前にちょこんと胡坐を組む。 「ちょっとここで喋っとってもいい?」 真面目に訊いてくる悟が可愛らしかった。