優しい悟は楡崎とは違う。 抱き締められても怖くはなかった。 でも、もしキスをクリア出来たとして、その先は…? (悟を喜ばせてあげることは、私にはきっと出来へん…) どう転んでも悟への想いは八方ふさがりな気がして、藍はマリアと別れた悟のことを極力見ないように努めてきた。 悟を好きでいるのはやめようと、自分でも笑ってしまうくらい後ろ向きな道を選んだ。 それでも… 気がつくとやっぱり悟のことばかり考えていて、想いは常に堂々巡りで… 藍はそんなうじうじした自分がたまらなく嫌だった。