(もしももしも万が一 悟の彼女になれたとしても…… 私には…根本的に無理かも知れん) 以前悟にキスをされたとき… あのときだって自分はもう彼のことが好きだったのにと、藍は思う。 それなのにその相手からのキスが怖くて、藍は汗が噴き出し過呼吸になった。 それが忘れられない。 男の人のそういう欲求を前に体が強張ってしまうのだ。 楡崎の…息遣いや指の動きが鮮明に蘇り、その感覚にゾッとする。 (何であんな人にされたことが忘れられへんのかなぁ…)