放課後―― 体育館の一階にある第一体育室の前で… 「えーっ、卓球部の見学とか、私嫌や。帰る」 藍が渋っている。 「何でよ?」 「…何ででも」 「藍は何でいっつもそうやって悟を避けるん?」 「別に避けてないし」 「やっぱ前のことがあったから抵抗あるんよな?」 ユキがそっと藍の肩を抱いた。 「悟が怖い?」 小さく藍が首を横に振る。 「嫌い?」 藍は俯いたまま何も答えられずに固まってしまった。