そんな日々の延長線上のある朝のこと― 「おはよ」 下足室でマリアは卓球部の岡本に話し掛けられた。 「マリア、お前知らんやろ?」 「何が?」 「岩崎、部活メッチャ頑張ってんねんで」 「え、悟?」 「おお、お前と別れて以来凄い打ち込みようやねん。何かに取り付かれたようやぞ」 「ホンマに?」 「失恋の痛手をふっ切ろうとしてんのかと、切ない気持ちで見守っとったらそれどころやないねん。 あいつマジで近畿大会行くかも知れん」 「えっ、そんなに?」