「悟、別れよか」 しばらくして自分の手元に視線を戻し、マリアが言った。 「え」 「別れよう、ウチら」 さっき「え」と言ったままの口の形で、悟は固まっている。 「…思ってたよりダメージないやろ?」 マリアがそんな悟を見て少しだけ笑った。 「いや、別に、そんなことないけど…えらい唐突やねんな」 「そう?」 「やっぱあいつが忘れられん? あのでかい人」