電話を切ると、悟が身を乗り出してきた。 「藍、何て?」 「何なん、それ。さっきまでボサッと窓の外眺めてたくせに」 「過呼吸とか、なってないか?」 「もぉっ、人の質問スルーせんといてよ」 「一人で大丈夫そうか?」 「……」 「マリア一緒に帰ったる?」 そこでマリアは小さく息をついた。 「もぉ、誰に物言うてんの」 「え?」 「藍は強いねんで、ウチらと一緒にせんといて。あの子は…大丈夫やねんて」 「でも」 「悟が泣いてくれたから、大丈夫やねんて」 とマリアは続けた。