悟の胸も 悟の温もりも 悟の涙も 自分だけの宝物で… それでよかった。 (この恋のゴール地点は…きっとここやもん) いつも忍ばせている薄いピンクの氷砂糖のような石を、ポケットの中で藍はそっと握る。 離してしまった温かい手の代わりに… (リハビリはこれで終了…!) 耳元に感じた悟の震える吐息を、藍は何度も何度も思い返していた。