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駅への道を歩きながら
藍は一歩一歩、心が軽くなってくるのを感じていた。
そっと繋いでくれた悟の手を、自分から離してしまった…。
それは淋しくて辛くて悲しいことだった。
だけど、だんだんとその選択は間違ってなかったと思えてくる。
(悟がどんなに一生懸命マリアのことを想っているか、それを痛いほど感じてきたのは自分やん。
マリアもあれで結構マジやしな…)
せっかく育んできた二人の想いに、暗い影を落とす存在にならずに済んだことに、藍はむしろホッとしていた。
(自爆寸前、ぎりぎりセーフ…か)
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