心友。~友達の彼氏をスキになった。~


(あかん…)


藍の胸がトクンと鳴った。


(そんな目で見詰められたら、私…抑え切れんようになるもん)




この手をずっと離したくなくなる。


マリアじゃなくて自分を見て欲しい…と心から願うようになる。





――足が動かなかった。



あの日の、少し幼かったマリアの泣き顔が目に浮かぶ。


(マリア…)


次の瞬間、藍は思わず手を引っ込めていた。