子供みたいな彼のしぐさがおかしくて、藍は思わず笑ってしまう。 その顔をちらっと見て「大丈夫なん?」と、悟が訊いた。 「うん、悟がギュッてしてくれてたから、私何にも聞こえへんかったもん」 藍がそう言い切ると、悟はやっと彼女の顔をまともに見て 「嘘…つけ」と言った。 それから一瞬言葉に詰まり、慌ててバッと横を向き、彼はまたTシャツでゴシゴシとやる。