「藍ちゃん?」 随分と歩いた頃、不意に声を掛けられた。 振り向いた藍の目の前には、三人の若い男が立っており、その中の一人が藍を見て爽やかに笑った。 「僕のこと覚えてる?」 (え…) 一瞬…心臓が凍りつくかと思った。 (何で笑ってんの…この人?) 男は楡崎だった。 「藍ちゃん、めっちゃ綺麗になったなぁ、わからんかったわ」 楡崎は懐かしそうに話しかけてくる。 (…何で? 何で平気で笑えるん?)