「ええよ。あんたら今からどっか行くん?」
「今日はミナミでお買い物やで」
「ウチはそのあと将吾クンとデート」
「ええなぁ…ウチも行きたい」
ユキと藍は笑いながら自転車に跨った。
「アンタは悟と愛を育んどき」
「そーゆーこと!」
二人の乗った自転車が走り出し、荷台から藍が笑顔で振り返る。
「悟、頑張りや!」
自転車が随分小さくなっても、二人のキャッキャとはしゃぐ声だけはいつまでも悟達のもとまで届いていた。
「どう? ウチの友達」
自分のを合わせ、合計三つの空き缶を持って立ち尽くす悟に、マリアが訊いた。
「ああ…マリアが三人いるみたいやった」
その答えが気に入ったらしく、マリアは嬉しそうにケラケラと笑った。
「でも俺…酷いこと言うたんやろ? 藍って子に」



