「それでも藍はどこかで…拒みきれへんかった自分を責めてる。 そのことが傷を深くしているみたいで…きっと今でも苦しいねん」 マリアの目から大粒の涙がこぼれ落ちた。 そのあとを引き受けてユキが怒鳴る。 「そのトラウマをあんたが上塗りしてどうすんねん。力づくでキスするとか、あんたその男と同類やんか」 ユキのその言葉は、逃れようのない現実として悟の胸を強烈にえぐった。