「もぉっ、全然あかん、マリア」
藍が低く言い放つ。
「え、ウチ?」
「今悟があんたの髪を撫でで、何かカッコイイことを言うてくれるとこやってんよ」
「えっホンマに?」
「ないない、そんなもん」
悟が慌てて首を横に振った。
「俺の…彼女になってくれる? とか、俺の彼女でええんか? とか、そういうことやんなぁ、悟」
「えっ、知らん知らん」
悟が真っ赤になって全否定する。
「あっはっは、図星やん」
ユキが爆笑し、マリアは慌てて悟にすがりついた。
「言うて言うて。なぁ聞きたいよー」
「ないってば」
その二人の様子を見ながら藍が呟いた。
「いいな皆。ユキは今の将吾クンと一年以上続いてるし、マリアも悟っていう子が出来たことやし、彼氏おらんのは私だけか」



