そこへユキも登校してきて、目ざとくマリアの手首を掴む。
「キャーめちゃ綺麗やん、そのブレスレッド」
「えへへ、悟に貰ってん」
マリアの笑顔が眩しかった。
「うわ、高そうやな」
「うん、たぶん」
囁き合うユキとマリアに藍は質問する。
「さて、このブレスレッド、一体いくらだったでしょう?」
「んー、1万くらい?」
大げさに首を横に振って「2万!」と藍は答えた。
「えーっ!?」
「メッサ張り込んだやん、悟」
「やろ? もっと安物でええやんって言うたけど、悟は熱に浮かされたみたいにポーッとなって『俺これにする…』って言うてん」
藍が悟の口真似をし、3人で顔を見合わせて何だか笑ってしまった。



