藍に無理矢理キスをして過呼吸に陥れた自分を、マリアはどう思うのだろう。
せっかく自分のもとにとどまってくれた気持ちは、あっけなく消えてしまうのだろうか。
(自業自得やん…俺)
ただ、藍とマリアの関係を考えると『しんどいから内緒な』と言った藍の気持ちを、軽率に踏みにじるわけにもいかない。
「どうしよう、ウチのせいやわ」
隣でマリアは慌てていた。
「藍は男子が苦手やって知ってたのに、悟なら仲もええし大丈夫かと勝手に思って…。ずうっと発作も治まってたのにどうしよう」
マリアは両手をギュッと組んでお祈りのポーズのようにし、そこに額を押し付けていた。



