「で、運命の出会いを果たしたんか」
「そうやねん! 10人くらいおったんやけどちょうど向かい側の席が悟やってな、笑顔がメチャメチャ可愛いからいっぺんで好きになってしまってん…!」
「ハーイおめでとう!」
嬉しそうにはにかむマリアに二人がパチパチと手を叩き、その横で悟は明らかに落胆している。
「それって完全にただの気まぐれやん」
「もぉ、自信持ちって! さっき見たけど、あんたの笑顔は最高やったよ」
藍がまた背中をパシッとやった。
「そんなんええし」
余計悟は横を向いてしまう。
「そんならあんたはマリアのどこが好きになったんよ」
「俺は…」
「言われたから付き合っただけ?」
「ちがうよ」
悟が顔を上げた。



