「…悟」 藍が静かに彼を呼んだ。 「私、前にあんたがマリアにキスしてるところ見たよ。 雨の中ミナミの橋の上でドラマみたいに綺麗なキスやった」 「ああ…」 「悟は一生懸命で、ほんまにほんまにマリアのことが好きなんやなって伝わって来て、何か胸が熱くなったよ」 「藍…」 「悟にはいつでも… そういう人でいて欲しい」 小さな声でそう言うと、彼女は悟を見ずに立ち上がった。