二週間――
メールを交わしたり、バイトの休憩時間をともに過ごしたりと、初々しい付き合いはスタートしたばかりだった。
仕事上がりに『送ってあげる』と言われて乗った彼の車は山道へ行き、その中で藍は体を求められた。
『そういうのはまだ早過ぎるし…』
抵抗すると、彼は逆上して藍を怒鳴ったりなじったりした。
『付き合ってるんなら当然やろ。わかっていて車に乗ったくせに、何やねんそれ』
あまりの豹変振りとその剣幕に怖くなり
抗う力を抜いた瞬間を、藍は忘れることが出来なかった。
…その後に力ずくで為された行為も
一枚だけ携帯電話のカメラで撮られた放心した自分の姿も
藍の心の中に、悪夢のように取りついた。



