「悟っ」 やっと追い付き声を掛けたとき、悟は券売機で切符を買う直前だった。 「藍?」 驚いて振り返った彼の腕を取り、藍は昼間待ち合わせた壁際のベンチまでグイグイと引っ張って行く。 「何やねん、もう放っといてって」 そう言い続ける悟を、取りあえず柱の陰にあるそのベンチに座らせ、自分も隣に腰を下ろしながら藍は言った。 「作戦会議やで、悟」 「は?」