大きな駅の構内に差し掛かる辺りで、藍はやっと悟の姿を見つけた。 彼はちょうどダウンジャケットのポケットから何かを取り出し、大きなゴミ箱に投げ捨てたところだった。 ガツッと、ゴミ箱の縁に当たり、それは地面へと落下する。 それでも悟は捨て直すこともなく、お構いなしに先を歩いて行く。 「あ」 悟が捨てたのは、さっき一緒に買ったブレスレッドの包みだった。 急いで駆け寄りそれを拾うと、藍は彼を追った。