「うそうそ私が買ってくる。悟は? コーラでいい?」
「あ、うん…」
マリアの可愛い笑顔でまともに覗き込まれ、悟が今ドキッとしたのが藍にも手に取るようにわかった。
(あはは、いちいち分かり易いなぁ、この子)
「ウチもコーラ!」
「私ミルクティ!」
自販機に買いに行ったマリアの背中を眺めながら、藍は悟に言った。
「マリアな、城島と付き合ってるとき、あいつのファンの子らに嫌がらせされて散々やってんで。面と向かって意地悪言われたり、陰で中傷されたり」
「城島アホやからちっとも気付かんし、マリアが打ち明けても庇ったりとか全然してくれへんねんもん。
がっかりやわ。あんな奴、悟が意識することないで」



