この涙が落ちるとき






1時間後。


「お世話になりました。またね、緑くん」


「あぁ、またな」


恵美は、一歩、また一歩踏み出した。


“またね”


必ずまた会う約束をして。


「またな、恵美…」


俺は空を見上げた。


男が泣くなんて、かっこわりぃ。


でも、抑えらんねぇよ。


「……っ、恵美ッ」


子供のように、泣き叫んだ。


またな、恵美。


またな………。