この涙が落ちるとき






まだおぼつかない足どりでついてくる。


あと少しでゴール。


俺は、恵美の後ろにまわった。


「緑くん?」


「これはあんたのお別れ会だろ。俺らが勝っても意味ない」


そう言うと、恵美は少しだけ考えたあげく、俺の手を再び握った。


「緑くん。一緒にゴールしよっか」


そう言って笑う。


その笑顔を見て、とてつもなく悲しくなった。


やっと実感したんだ。


そうだ、これで終わり。


これで終わりなんだ。