この涙が落ちるとき






“安土くん!!やっぱモテるんじゃない!!”


再びオタクの声が聞こえてきた。


モテないよ…。俺の友達は50回ぐらい告白されてるし。


「はぁ!?50回ぃ?」


「もう…さっきから湊うるさいよぉ?ってかぁ、なにが50回なのぉ?」


「な、なんでもないっ」


阿原さんは、顔を真っ赤にして席に座った。


ははは、ざまぁみろ。


“50回はあり得ないでしょ!?”


いや、あり得るぞ。
まじの話だ。


“じゃあ、その友達はよっぽどモテたのね?”


うん。結構…いや、かなりカッコよかった気がする。


“気がするってなによ、気がするって”


よく覚えてないんだよ。相手は俺のこと嫌ってるっぽくてさぁ…喋ったことない。


“それって友達?”


俺は、会った人全員を友達だと思ってるよ。