この涙が落ちるとき






母さんと父さんは、仕事が忙しくてなかなか帰ってこねーし。


この家に二人きりなんだよね、俺ら。


「はぁ…」


「ため息ばっかついてると幸せが逃げてくぞ」


「…っ!?」


後ろを向くと、中野恵美がいた。


「な、お前なんでいんだよっ!?」


「いやぁ…リビングに一人は怖いから、ついて来ちゃった」


ついて来ちゃった、じゃねーだろ…。