「…どうして気付かないのかなぁ…」 ぼそり、と独り言が口からこぼれ落ちた。圭はやはり起きない。 …近くに、居すぎなんだろうか。私たちは。もう少し距離があれば良かったのだろうか。 兄妹のように育たなければ、…幼馴染みじゃなければ、圭は私を恋愛対象として見てくれたのだろうか。私の気持ちに気付いてくれたのだろうか。 考えたってどうしようもないことを考える。 …好きだよ。だから気付いてよ、こっちを見てよ、 「……バカ」