「まあ‥怖いと思うけどな。おまえ可愛いで、大丈夫。頑張れよ」

森山先生は真剣にこっちを見つめて言った。

私は曖昧に笑った。
「可愛い?」
冗談混じりに聞いた。
「俺は、すごい可愛いと思うよ」
森山先生はこたえた。

顔が赤くなってくのが私、自分で分かった。
やばい、どうしよう?

「‥って秀に言われたいか」
森山先生はまた笑った。
「先生でも嬉しいよ」
私は、せめてもの愛の伝えだとして言った。

「嬉しいこと言うなあ〜」
森山先生は本当に嬉しそうだった。

「じゃあ、年賀状書くね!」
これ以上、森山先生といたらやばいと想い、私は逃げるようにして去っていた。