お皿をひっくり返したりコースターを重ねたりした上にピアスを飾ったり、
瓶や水槽の中にブレスレットを詰め込んだり、コルクボードや写真立てにネックレスを吊していたり、
灰皿や鏡の中に指輪を並べていたり――ディスプレイの技を試される店内は気難しいアーティストが構築する世界に迷い込んだ気持ちになる。
路上で美大生が販売する感じを思わせる芸術肌な雰囲気の商品を輝かせたいからか照明の威力は半端なく、
ただ眺めているだけなのに、火に通されているように暑い。
学生の象徴であるブレザーを脱ぎたいところだが、
腕をハンガーにすれば手が塞がり選びにくいので、私は我慢する方を選んだ。
耐える恋に慣れているから大丈夫、へいき。



