「ちがっ、」
更に顔を真っ赤にして反発する結衣を「彼氏を護る彼女!」と男子が、「結衣まっかー」と女子が、
授業進行を無視して、やいのやいのC組全員からイジられたら完璧な青春。
こういう教室らしさは本当に羨ましい瞬間で、私はますます結衣になりたくなるばかりだ。
……。
大塚に切なそうな表情をさせることができる女の子になりたくなる。
けれど、私が結衣になれることは不可能だから、彼への想いを諦めるしかないのだ。
しつこい恋心を捨てられたらいいのに。
幸せな空気を吸うのが息苦しく、窓の外に目を向けた。
校舎の上に輝く太陽は丸くて角がない。
サイダー瓶のような空は先が見えなかった。
なんて、いちいち景色など眺めないからうまいことまとめられないのだが。
…‥



