そんな汚れた気持ちを偽り、《大丈夫。ぽこりんに任せなよ》と、指先で弾いた。
ぽこりんとは近藤君を指す名前で、結衣と愛美と私の三人(プラス彼と彼の友人計五名)にしか通じない秘密。
本当に羨ましかった。
本当に結衣になりたかった。本当に。
好きな人に好かれて、めちゃくちゃ大事にされて、それでクリスマスなんて最高にロマンチックだ。
しかも相談できる友人にまで恵まれていて、アルバイト先でも人望があって、家族も優しいし、
なんだか結衣の人生が完璧に高校生らしくて羨ましいばかりだ。
《今から緊張するし》
こうやって一々心配できる恋愛の仕方は、やっぱり清潔で眩しいし、
ゆっくりと育む方が大人になった時に思い出せば、凄く幸せな記憶になっているような気がする。
私は知らない尊い青春。



