切ない純愛崩れ


送信先の人物は、窓側一番後ろの私の席の最前列。

ぽかぽかした陽気に包まれることを有り難がるのは小学生までで、

紫外線が気になる可愛い女子高生――担任には内緒でUVカット塗料を窓にスプレー済みなのはトップシークレット。


《暇じゃない、悩む》

震える携帯電話を開けば、面白みのない乙女心満開な内容だった。

もちろん差出人は田上結衣。


――結衣と言えば、何にでも小ボケを噛まし悪ふざけをしつつ冗談を挟み、すかさずツッコむユニークな子。

彼女のそういうキャラクターが好きだから、私は親友をしてきた。

小中を思い出しても、控えめな大人しいタイプや無知な天然ちゃんやノリ重視なギャルよりも、

お笑い担当ツッコミ気質な子と仲良しグループだったから、結衣も愛美もそれに該当する。