――なんて冗談、これくらいのことでセンチメンタルに浸ってはいられない。 だって、いちいち悲しんでいると、全身傷だらけになってしまうからきりがない。 永遠に泣かなくちゃならないから――だから大丈夫、強くなりたい。 それに、私は大塚に振られた訳ではないのだ。 一年のバレンタインに義理だと主張し、チョコを渡そうとしたら、 好きな人のチョコ以外はいらないと、なんとまあそれはそれは古風に拒否されただけ。