切ない純愛崩れ


複雑な目線に気が付いたのか、

「普通に泊まりじゃないよ? 親、バレバレ気まずいし。普通に九時までに帰るけど」と、結衣が笑った。

そして、昼から夜にかけての半日だから、まるまる一夜を過ごすのではないと言う。

それでも、クリスマスだし、もうすぐ一年になるし、二人きりだし、さすがにそうなると思うと続けた。


「……。」

彼氏にとても大切にされている可愛い付き合い方は、

あまりに清らか過ぎて、なんだか親近感がわかなかった。

丁寧にゆっくり好きを重ねる二人の恋は愛おしさに溢れ過ぎて、ピュアではない私は反応に困ってしまう。

普通に稀。こんな恋人、正直クラスメートの中でもそうそう居ない。