それからフォークを持った手で髪の毛を気まずそうに弄りながら、時々吃りつつ結衣は続けた。 クリスマスイヴは終業式で午前中は学校。 二人は平凡な高校生だから街中を見渡せる最上階的な高級レストランでオシャレにディナーはなんだか違和感があるし、 家でパーティーがしたいところだけれど、訳ありで一人暮らしという設定は無理だから実家なので二人きりとなる訳にはいかない。 そこで、ウィークリーマンションを一日借りて、一緒に料理をしてパーティーをするんだとか。